昨日、好きでよく見ている、かーたんさんのブログを読みました。
「家事のしすぎ」が日本を滅ぼすという本の読書日記で、
いつものように笑いを誘う、でもちょっと考えさせられるような
素敵な記事でした。

私が住んでいるイタリア北部でも最近は結婚しても、子供ができても、
働き続ける主婦がとても多いです。

イタリアの働く主婦は(私、または夫の知り合いという狭い範囲ですが)
大変な場合は、何でも外注に頼っていそうなアメリカ、
そして大変な場合でも全部ひとりで頑張っていそうな日本
との中間点ぐらいかなぁと思ったので、イタリアの主婦を取り巻く
状況をここに書いてみたいと思います。


便利家電の普及率が高い


〇大型の食器洗浄機
これは家族向け住宅のキッチンくらいの大きさだと
ほとんどの人が導入しているのではないかと思うくらい
普及率が高いです。大型で調理に使った鍋・ボール等も全部入る
ものが主流です。

〇ルンバなどのお掃除ロボット
手で掃除機をかけたときのように、完璧にはいかないけれど、
ある程度はきれいになるとのことで、毎日の掃除はルンバ、そしてたまに
掃除機という感じで導入している人が多いよう。

〇乾燥機
以前働いていた職場で子供ができた
同僚たちが、こぞって購入していたのが、乾燥機。
小さな子供ができると洗濯物が増えるので、
乾燥機があると、とても便利だそう。


おじいちゃん・おばあちゃん大活躍


イタリアは家族の結びつきが日本よりも強いように感じます。
そのせいか、結婚してからも、自分の両親宅、もしくは義両親宅の近くに
住んでいる人がとても多いです。そして、みんな
おじいちゃん、おばあちゃんに頼りまくり。(笑)

〇両親が共働きの場合の幼稚園や小学校のお迎え。
〇学校が長期お休みの時のベビーシッター。
〇学校が早く終わる日で、お昼ごはんが必要なときは祖父母宅。
〇週末は祖父母宅でみんなで食事。(料理はもちろんおばあちゃん)

このあたりのことは、みんな当たり前のように、祖父母に頼っています。
おじいちゃん、おばあちゃんもかわいい孫が来てくれるので、うれしいはず(?)
我が家は子供はいませんが、毎週土曜日と、クリスマスやイースター等の行事ごと
の食事は義両親宅なので、とても楽。(義母は料理上手なので、ほぼレストラン扱い(笑))


休暇は両親も休めるように


イタリア人はバカンス大好きな国民で、バカンスといえば、『海、海、海!!!』
という人が多いですが、子供がいる家族はますますその傾向が強いような
気がします。

〇海辺のオールインクルーシブ且つ、子供向けプログラム
があるようなリゾートホテルを1週間から2週間くらい予約。

小さい子がいても、上記のようなバカンスだと、
両親も多少休めるので、一番楽と言っている家族が多いです。

また、海の家や山の家(セカンドハウス)を持っている家族の場合は
(特にお金持ちというわけではなくても持っている人多し)、
毎年親戚など数家族でそこに行き、子供は子供たち同士で遊び、
家事はそこにいる大人たちで分担するという話も聞いたことがあります。

食事は?


〇一品料理でもOK
栄養や彩のためにに副菜を数品つけなきゃ・・・などの概念は
あまりないように思うので、毎日の食事の支度は日本より楽なのではないかと思います。
焼いたお肉にサラダ、ミネストローネにパン、またはパスタ一品等
だと時間もそんなにかからないかと。日本と比べると、
売っているお惣菜は充実していないので、大変な場合はそういうのを利用するというよりも、
簡単に作れるものを作って食べるとか、買ってきたハムやパン、チーズなどを並べるだけとか、
お持ち帰りピザを買うという人が多いのではないかと思います。

〇朝食は調理しない
またイタリアの朝食は甘いパンやビスコッティにカフェラテ(人によっては果物やヨーグルトも)が
主流なので、調理する必要のないものばかり。最近ではカフェラテ用のエスプレッソも
昔からある火にかけるモカではなく、ネスプレッソのような家電が充実しているので、
朝食には火を全く使わない人も多いかも。


掃除は?


イタリア人女性、掃除にうるさい人が多いです。
なので、疲れた、大変だと文句言いながらも、きれいにしている人が多いような。
日本よりはお掃除の外注は普及していると思いますが、
夫の同僚女性は「お掃除の外注の人が来る前に『掃除する』。」らしいので、
割と日本と同じような感覚のひとも多いのかと。(人が来るのにあまりにも汚いと
恥ずかしいという・・・。)


男性の家事・育児参加は??


これは、私の元同僚、夫の同僚たちを見ていると、
日本よりはだいぶ高いのかなぁと感じます。

私の働いていたお店は遅いシフトの場合、仕事が終わるのは
夜の8時だったため、子供がいる同僚はみんな、仕事を終えた旦那さんが
子供の面倒を見ていたようです。夕食を作っている旦那さんも
いましたね。

母親がやらなくてはというよりも、
手の空いているほうがやるという感じなのかな・・・。

私の働いていた職場も、夫の職場も残業などはほとんどなく、
仕事の後の職場の飲み会などもほとんどないため、
日本の働く男性の状況よりは、家事・育児参加しやすい状況なのかなと
思いました。



私の思うこと


たしかに日本人女性は、諸外国にくらべて、すごく家事をちゃんとしていると思います。
とくに食事面!カータンさんが紹介されていた東洋経済の記事にもあるように、日本の朝食は
諸外国のそれと比べるとものすごく手がかかっています。
また家族のお弁当(サンドイッチ一品とかではない)を毎日作っている主婦も
世界を見渡しても日本だけじゃないでしょうか。

ただ家事があまり好きではない人や仕事を優先させたい人などは、
「自分の母親がやってくれたような、丁寧な家事をやらなければいけない」
と義務感に陥っているのかもしれませんが、
「家族や子供、そして自分のために、できれば丁寧な家事を自らやりたい」
と思っている女性も多いのではないかと・・・。
(自分がどちらかというとこのタイプなので。掃除は苦手なので、
有能なお掃除ロボットがほしいと思っていますが。)

なので、難しいのですが、どちらのタイプの人も
満足できるような社会になるといいですね。



応援のクリック、励みになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリストへ


ライフスタイルランキング